日田彦山線は北部九州の「あったか」で「スロー」なローカル線です

筑豊篠栗鉄道事業部長 堀 雄二さんインタビュー

駅長インタビュー第4弾は、JR日田彦山線を統括する“筑豊篠栗鉄道事業部”のトップである堀 雄二(ほり ゆうじ)部長にいろいろお話しを伺いました。

---まず、筑豊篠栗鉄道事業部について教えてください。---
堀部長
「筑豊篠栗鉄道事業部は、福北ゆたか線、若松線、後藤寺線、筑豊本線、そして日田彦山線と福岡県の鉄道事業部で一番広いエリアでの路線を管理している事業部です。広さで言うと130万坪、ヤフードーム60個分と言われています。事業部の社員は310名、管理車両は電車が57両、気動車が72両の計129両を管理しています。」

---とても広い範囲を管理されていると大変なことも多いのでは?---
堀部長
「そうですね。特に日田彦山線は山あいを抜けていく路線のため災害が起きやすいので注意しています。万一、災害が発生した場合には、復旧までの迅速な対応が求められますので、広い範囲を管理するというのはとても大変ですね。限られた人員で広いエリアをカバーしなければならないので、何時でも充分に活動できるよう、社員の体調管理にも気を配っています。」
 
                    筑豊篠栗鉄道事業部の様子

---部長の経歴について教えてください。---
堀部長
「平成23年3月22日付で筑豊篠栗鉄道事業部長に就任しました。それまでは、主に人事関係の仕事をして直近では熊本駅長として、九州新幹線の全線開業に携りました。開業まではマスコミ取材もたくさん受けて、いそがしい日々でした。100年に一度と言われている新幹線開業の駅長を経験することができたことは、鉄道人生の中でも特に大きな出来事で、やはりうれしかったですね。」

---ご趣味は何ですか?---
堀部長
「趣味はゴルフです。お酒を飲むのも好きですね、特に焼酎。たくさん飲めますよ。」
「仕事が終わると“反省会”と称して若い社員を誘って飲みに行くのが大好きですね。ただ、最近みんな忙しいのか、避けられているのか、終業時刻になると姿を消すんですよ(笑)。」

---日田彦山線の利用客が減少しています。何か新たな作戦はありませんか?---
堀部長
「新幹線で行く早くて便利な旅もいいのだけれど、ローカル線にはスピードの魅力にはないゆっくりのんびりとした風景や田舎の良さを楽しむという魅力があります。沿線地域の良い所をもっと引き出して、今までになかったような取り組み(仕掛け)を考えていこうと思っています。」

「まずは、昨年、山本作兵衛さんの炭鉱記録画が世界記憶遺産に登録されました。田川市の石炭博物館にはたくさんの方が訪れています。そこで、事業部では山本作兵衛さんの炭鉱記録画を活かした着地型の旅行商品を考えています。具体的には、筑豊エリアを散策できる周遊切符みたいなものを作りたいと思って本社と検討中です。」

「それと、これはまだ私の心に秘めている企画案なのですが、筑豊エリアはさまざまな農作物が豊富に実ります。これら地元で獲れる美味しくて安全な秋の恵みを、その収穫時期にあわせて“収穫列車(仮称)として走らせたい!”と考えています(笑)。“収穫列車(仮称)”の中では、地元で収穫された色とりどりの特産物を購入できるような仕掛け作りをしてみたいですね!」

事務局員
「とても楽しそうな企画ですね。ぜひ実現をお願いします!!」


筑豊篠栗鉄道事業部は、JR直方駅の近くにあります。
直方駅は、2011年4月に新駅舎となりました。瓦葺風の柿渋色の大きな屋根が特徴で、JR九州のデザイン顧問でもある水戸岡鋭治さんがデザインされたそうです。駅周辺には市民ホール(ユメニティのおがた)・図書館・バスセンターがあり、駅正面右手には「明治町商店街」と「古町銀天街」が続いています。

---周辺のおすすめ情報を教えてください。---
堀部長
「直方市のご当地グルメである“焼きスパ”はご存知ですか?パスタ麺にキャベツ、タマネギ、豚肉を加え、トマトケチャップソースで味付けをしています。美味しいですよ!」

直方駅前アーケード通り内にある「カフェ・フィガロ」の焼きスパ(550円)
焼きスパランチ580円(スープ、ドリンク付)もあります。
どことなく懐かしいナポリタンの味にソース焼きそばのイメージがミックスされた不思議なグルメで美味しいです!

 
→ 「カフェ・フィガロ」(直方市古町17-13) TEL:0949-22-6211
   オーナー曰く、元祖焼きスパの味を忠実に再現しているそうです。
   その他メニューも格安で提供されています!

堀部長
「ジャーマンベーカリーのシュークリームは知っていますか?普通のシュークリームは丸い形ですが、このお店のシュークリームは形が変わっていて細長いんです。地元では有名店ですよ!」

「カフェ・フィガロ」のシュークリーム(168円)、他にエクレア(168円)があります。
シューはやわらかく、クリームは卵の風味がほのかに薫るどこか懐かしい感じがします。
先ほどの「カフェ・フィガロ」のすぐそばにあり、店内で食べることができます。


→ 「ジャーマンベーカリー」(直方市古町16-1) TEL:0949-22-1106
   創業昭和7年のコーヒーとシュークリームのお店で売り切れ次第閉店するのだそうです。

---最後に、みなさんに何か伝えたいことはありますか?---
堀部長
「筑豊地区や日田彦山線沿線にはまだまだみなさんに知られていないものがたくさんあるのではないかと思っています。史跡や炭鉱遺産、酒蔵、ご当地グルメなど、新しいものをこれからたくさん掘り起こして、みなさんにきちんと伝えていきたいですね。
そして、たくさんの人が日田彦山線や筑豊本線を乗り降りしながら周辺散策を楽しみ、それらを実感して帰ってもらいたいと思います。」

<編集後記>
事業部の方にお聞きしたところ、堀部長は管理者として事務所で執務するばかりでなく、自ら現場まで出向き、現場を知り、社員に指示を出されているそうです。現場を理解してくれている頼もしい上司であり、”とてもやる気がでます!”ということでした。この日は、雪が舞い散るとても寒い日でしたが、インタビューを終えると堀部長は忙しそうに外出されました。
お酒の飲み方がとても頼もしいということでしたので、「駅長おすすめの日帰りグルメきっぷ」第2弾として、「部長おすすめの”日田彦はしご酒周遊きっぷ”」などはいかがでしょうか?(笑)
お忙しい中でのインタビューにお時間をいただき、ありがとうございました。

2012年02月27日 未分類