日田彦山線は北部九州の「あったか」で「スロー」なローカル線です

駅長インタビュー第2弾 石原町駅長 國田重男さん

各駅長にJR日田彦山線について語っていただくコーナーの第2弾です。
今回は、石原町駅長の國田重男(くにたしげお)さんにお聞きしました。

---石原町駅の駅長になられた経緯を教えてください。---
國田駅長
「私は平成22年4月1日に石原町駅長に就任しました。最初、国鉄に就職したときは、池尻駅で駅員をしていました。当時は、蒸気機関車が客車や貨車を牽引し、とてものどかに走っていました。
その後、浜小倉駅、門司港駅での勤務を経て、会社の経理部門に在籍していたため、お客さまとじかに接する機会がありませんでした。」
「昨年4月に駅長に着任してからは、お客さまと接する楽しみが増えると共に、方言の使い方など、言葉遣いの難しさを実感しています。」

---石原町駅について教えてください---
國田駅長
「石原町駅は、大正4年3月建築の駅舎が若干手直しはされていますが、今なお使用されています。昔は、日本有数の石灰石(セメント)の積み出し駅として賑わい、貨物収入では全国の上位にランクしていましたが、国鉄からJR九州へ民営化に移行した頃には、トラック輸送が主流となり、鉄道貨物輸送は廃止となりました。」
「現在は3線ですが、石灰石を運んでいた貨物の専用線レール跡が残っています。雑草がすごいので草刈りをしたばかりで見えにくいですが、、、」

貨物専用線跡(レールは雑草で見えないですが残っています)

「駅舎も採銅所駅舎のように、モダンな部分を垣間見ることが出来ます。また、なぜか毎年ツバメが巣を作りに来ます。」
「毎年、ひたひこウォーキング(JR九州ウォーキングと共催)が行われており、小倉南区の自然や家並みを探索しながら歩き、ゴール駅としてスタンプをもらう場所になっています。」
 
駅舎の屋根には、昔のモダンな装飾の名残りが見えます。


たくさんあるツバメの巣

---駅長業務で大変なことは?---
國田駅長
「石原町駅は構内が広い為、除草作業にとても苦労しています。ただ、周辺の方々が花の苗や植物を持ってきていただいたり、育った植物を描いた絵画を駅に贈呈していただいたりと、構内美化にご協力いただいており、とても助かっています。」
「お客さまに気持ちよく利用していただくことを心掛け、お客さまへの挨拶と言葉遣い、4S(整理、整頓、清掃、清潔)の確実な実行に日々努めています。」
 
いただいた苗

 
葉牡丹を描いた絵画

---周辺の情報を教えてください。---
國田駅長
「当駅を最寄駅とする日本三大カルスト台地の平尾台(ひらおだい)があります。国定公園に指定されている平尾台の景色は雄大で、四季折々の顔を見せてくれるため、たくさんの方が訪れています。平尾台自然の郷(ひらおだいしぜんのさと)には、大きな芝生広場や遊具、陶芸やそば打ちが体験できる工房やレストラン・土産店があります。また、夏はやはり千仏鍾乳洞への来訪が多いようです。通年15℃を保つ洞内を水につかりながら探検します。」

「また、近くに井手浦浄水場(いでうらじょうすいじょう)があります。浄水場周辺はとてものどかな景色が広がっています。4月は浄水場周辺に咲く桜の花見で賑わい、6月頃にはホタル鑑賞で楽しめます。」

「ウォーキングの立ち寄りコースにもなることもある菅生の滝(すがおのたき)では、夏に冷たい川のほとりでのキャンプやバーベキューが楽しめ、そうめん流しも楽しめます。菅生の滝を下るとます渕ダムや少年自然の家があります。周辺ではサイクリングコースやクワガタ取りに多くの家族連れが訪れます。来年の夏はぜひ行ってみてください。」

「最後に、駅から徒歩約10分の所にケンちゃんの村と無法松酒造(むほうまつしゅぞう)さんがあります。ケンちゃんの村では、地元で採れた新鮮な野菜等がたくさんあり、遠方から見えられるお客様もいます。無法松酒造さんは、明治10年創業の140年守られた蔵元です。原料にこだわって造った清酒「無法松」は深みのある味わいの日本酒で有名です。」
「石原町駅で降車された際は、これらの場所にぜひ立ち寄っていただきたいと思います。」

---駅長は、お休みの日は何をされていますか?---
國田駅長
「趣味が旅行で、列車での旅では九州の観光地はほぼ全域訪れました。今では、西日本や関西方面まで足を延ばしています。ドライブでは、北部九州や山口県内の観光地を巡っています。駅でのお客さまとのご案内の会話がはずみ、とても役立っています。」

---みなさんに何か伝えたいことはありますか?---
國田駅長
「石原町駅は一時無人駅になりました。日田彦山線では無人駅が多くありますが、ここでは一人勤務ではありますが、駅員がいることで地域の皆様に安心感を持っていただいているのではと思っています。地域の皆様には、もっといろいろご意見をいただきながら駅をかわいがっていただけたらと思います。また、立ち寄っていただく方々には、豊かな自然の空気をたくさん吸って、のどかな景色で心を癒していただければと思います。」

---周辺を少し散策してみました、、、---
■駅から徒歩約5分のところに「無法松酒造」さんがありました。
 
明治10年創業の雰囲気が感じられます。店内には北九州ブランドのお酒がいっぱい
 
ひたひこウォーキング開催時は、試飲サービスがあります。いつもご協力いただき、ありがとうございます。
—>  無法松酒造有限会社 TEL:093-451-0002

■国道322号線沿い、石原町駅入口交差点の角にある「新鮮食品館 ケンちゃんの村」

地元で採れた野菜がたくさん並んでいました。新鮮で安い!

■井手浦浄水場周辺は、自然がいっぱいです。
 

■コシがあり、美味しいと評判のお店「うどん さかい」です。
 国道322号線沿い、小倉南ICから平尾台入口に向かう途中にあります。
 
おすすめの「ちく天ぶっかけうどん(620円)」。しっかりしたコシのあるうどんで美味しい!
—>  うどん さかい TEL:093-452-2302

<編集後記>
 國田駅長は、駅員経験が少ないとおっしゃられていましたが、列車待ちのお客様やトイレを借りていく学生さんなどと親しく会話し、地元の方とのふれあいをとても大切にされている駅長さんでした。
 営業時間中は駅から離れることができない為、いつもお昼は奥様が作ってくれるお弁当だそうです。愛妻弁当を食べて元気百倍、駅員業務に励む実直な鉄道マンでした。

 

2011年09月04日 未分類